代表的な例を上記のQ4に示します。健康食品などの機能性成分、香料・色素、ビールに使用するホップ、ごま油等の抽出で活躍しており、従来では~30MPaでの抽出が主流でしたが、 最近では更に高圧での抽出により、以下の特徴を使用するようになってきています。
超臨界CO₂抽出の特徴
- 溶媒の残留がなく安全
- 常温抽出で天然のまま抽出でき、原料特有の香りが豊富
- 不純物が少なく、クリアー
- 粘性が低く、流動性が高い
(カロチノイド系、溶媒抽出との比較)
高圧超臨界CO₂抽出の特徴
- 生産性向上、処理費用の低減
- 微少・高付加価値 機能性成分の安全で効率的な抽出
- 助剤 (Co-solvent) の低減、不要化
変わった例では、研究レベルですが、自動車の廃触媒からキレート剤と貴金属で錯体形成させて抽出し、白金やロジウムを回収する事例が発表されています。