上記Q4に示す代表的な例の一つとして、コーヒー豆からの脱カフェインがあります。この技術は1978年にドイツのBremenで始まり、今では、国内初め多くの国で脱カフェインコーヒーが 製造されています。また、玄米や人参エキスからの農薬の除去、マヨネーズからのコレステロールの除去、変わった例では、木材防腐剤などとして使われる物質が微生物に代謝されることによって発生するコルク臭 (ブジョネ Bouchonne コルク汚染によるバクテリアに汚染されたワイン(2~5%で発生))を防止するためにワインコクル栓からTCA(2,4,6-トリクロロアニソール)を数ppbレベル含む150種類以上の揮発性分子を除去する 超大型装置がスペイン(11m³抽出槽x3基)とフランス(19m³抽出槽x3基)で稼働しています。
樹脂フィルムでは、超臨界CO₂に可溶な油脂をフイルムに練込み、除去する事により、多孔質膜を製造する事も行われています。