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試験装置を除き、実際の工業装置では、CO₂は、分離・回収されて再循環使用されます。A12のフロー図に示すように、処理容器(抽出槽)から排出されたCO₂は、 通常、臨界圧以下の4~6MPaに減圧されます。処理条件により異なりますが、減圧すると、臨界圧以下の為、通常、ガス相と液相の二相状態となり、加熱して全てガス相にし、溶解物の溶解度を下げて、分離槽に 供給され、分離します。分離されたCO₂は、凝縮器(冷却器)でガスから液に凝縮され、一旦、CO₂液貯槽で飽和液として蓄えられます。飽和液のため、昇圧するための供給配管、ポンプ内でガス化する 場合があり、通常は過冷却器(冷却器)で飽和温度よりも、5~10℃過冷却し、CO₂ポンプに供給され、昇圧されて再循環されます。
右上図は、凝縮圧力により凝縮熱とそれに相関する冷凍機の負荷/電力を示したものです。低圧ほど、ガスを液にするための凝縮熱は大きくなり、冷凍機は、低温ほど冷凍サイクルが低効率となり、その結果、 2MPaと6MPaの凝縮では、凝縮熱は2倍異なりますが、電気代では、約5倍高くなり、低圧ほど効率の悪い回収条件となります。実際の設計では、分離槽での分離性も考慮されます。

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